他のゴールでさまざまな環境問題や社会における歪みの解消・是正をめざしていますが、それらの問題の多くは経済の発展によって生み出されてきたと言えます。にもかかわらず、経済成長をうたうゴールがSDGsに含まれることについて疑問に思う人もいるでしょう。しかし、このゴールは「経済のさらなる発展」のみを目指すものではなく、「包摂的で持続可能」な、すなわちすべての人々が正当な恩恵を受けられ、現代の人々のニーズを満たしつつ、かつ将来世代のニーズも満たしうる経済成長をめざすものです。ゴールに示されている「完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用を促進する」という表現は、言い換えれば「働きたい人すべてが生産的な職場で、人権の侵害を受けることなく幸福感をもちながら働くことができる社会を実現する」ということです。